市営住宅に住む母子家庭は意外と少ない。
離婚をして一番最初に決めたいのは住居と仕事。
シングルマザーにアンケート!で「現在住んでいるのは実家ですか?賃貸ですか?」という質問をしてみると、
- 実家・・・39%
- 賃貸・・・46%
公営住宅・・・19%
一般アパート・・・45%
賃貸マンション・・・36% - 持家・・・15%
という結果になりました。(2016年7月1日現在)
賃貸の中でも公営住宅に住んでいるのは2割弱です。
そして、「家賃はいくらですか?」という質問では、
- 0円・・・10%(実家?)
- 1~15,000円・・・3%
- 15,001円~40,000円・・・17%
- 40,001円~60,000円・・・36%
- 60,000円以上・・・33%
となっています。
どう感じますか??
私は「結構高いな。」と感じました。
同じように「収入はいくらですか?」というアンケートもとっていますが、収入に対して家賃の割合がとても大きいように感じます。
市営住宅(公営住宅)に入居するための条件。
家賃が格安な市営住宅に入居するための主な条件を挙げてみます。
- 市内に居住または勤務先がある世帯。
- 夫婦または親子を主とした2人以上の世帯。
- 収入が一定基準に満たないこと。
- 住宅に困窮していること。
- 暴力団員でないこと。
- 連帯保証人を立てられること。
市によって多少の違いはありますが、主な条件としてはこのようなものがありました。
母子世帯には該当しやすいものが多いですね。
市営住宅の家賃はいくら?
市営住宅の家賃は、同じ市内に立てられている一般のアパートに比べると安くなっているものがほとんどです。
でも、同じ部屋でも収入によって家賃は変わりますし、その住宅の間取りや築年数にもよります。
いろんな地域の市営住宅の家賃を見ると、10,000円~42,000円の間が多かったですね。
家族で入れるようにと作られているので、部屋の間取りは結構広めで2DK~3LDKが多かったです。
(単身者向けの住宅がある地域もあります。)
母子家庭は市営住宅に入りやすい?
市営住宅への入居は、
応募→抽選→当選
という順番で決まることがほとんどです。
家賃が安いため、どこの市でも募集数に対して応募数がとても多く、抽選で決まることが多いようです。
そして市営住宅の募集は「毎年決まった月にまとめて」「空きが出たらその都度」など行われています。
募集期間を過ぎると応募は出来ないので、まず市のHPなどで募集の時期を確認しましょう。
母子家庭は市営住宅に入りやすいかというと、答えは△。
抽選時に当選する確率を一般の家庭の2倍にするなど優遇してくれる市もあるようですが、一般的な家庭と同じ条件で抽選が行われる市もあります。
私の住む市では、みんなが同条件での抽選でした。
1人の収入で子供と一緒に入居できる家が必要な母子家庭には、優遇措置はとても嬉しいことですね。
市営住宅のメリット・デメリット
子供と一緒に安心して住めるように、入居前に「メリット・デメリット」を整理してみましょう。
市営住宅のメリット
-
家賃が安い。
一番のメリットはこれじゃないでしょうか。
収入が低いと言われる母子家庭にとって、家賃が安いのはとても大きな魅力です。 -
近くに学校、病院やスーパーなどがある。
市営住宅はたくさんの家族が入居するので、住みやすい土地に建てられていることが多いです。
通学、買い物に便利な場所や、周りに住宅の多い場所に建てられています。 -
同世代の親子が多い。
市営住宅は家族向けに作られることが多いため、間取りもゆったりしていて同じような子育て世帯がたくさん入居されています。
親子での交流が取りやすいということも大きなメリットです。
市営住宅のデメリット
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掃除当番や自治会などがある。
市営住宅によっては独自の自治会があり、役員が回ってきたり月に○回など掃除当番が当たったりすることがあるようです。
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治安が悪くなる傾向も。
たくさんの家族が入居する市営住宅は、少年少女のたまり場になりやすいことがあるようです。
小さなお子様と入居される方はちょっと不安ですね・・・。 -
ウワサが広がりやすい。
こちらも集合住宅ならではですが、いいことも悪いこともウワサは一瞬で広がる!という声も出ています。
母子家庭が市営住宅に入りやすいかどうかは市によって違いますが、どの市でもかなりの応募数があるようなので、当たれば本当にうれしいですね。
デメリットはいくつかありますが、家賃が安いというメリットはデメリットをカバーできるくらい大きいです。
「子供と安心して暮らせる」ということが一番大切なので、応募しようとする住宅については事前によく情報収集しておきましょう。